修学旅行

(2014年1月出版)

 岩手県の山里にある菜の花小学校。今年の修学旅行先は、なんと東京。今年度で廃校になることもあって、生徒の要望で決まりました。

 ところが、出発直前、旅行会社のサギが発覚。それでも、「東京に行きたい」という生徒達の希望があって、急遽極力経費を抑える貧乏修学旅行をすることになりました。

 しかし、東京出身で担任の須藤を始め、生徒の里子、四つ葉、翔太、佐助、豊にもそれぞれこの修学旅行には様々な事情がありまして……。


 この作品は長編のおとな文学です。

 それぞれに事情を抱えての修学旅行。

 大人だけではなくて、子供だって悩みを抱えている。

 その中で、みんな前向きに生きている。

 そんな作品です。

 最後はそれぞれが複雑な問題を解決して、分かり合えるようになります。

 修学旅行……。

 誰もが思い出すと笑ってしまうような、ちょっと甘酸っぱいような、そんなストーリーをもっていますよね。

 2011年完成。

 

 「修学旅行」の一部がwookで試し読みできます。

ぼく、犬になっちゃった

(2014年8月出版)

 ぼくはシンイチ。

 好きなものはゲーム、アニメ、そして同級生のレナちゃん。

 嫌いなものは犬。というか、大大大嫌い。

 だから、ぼくんちで飼っている犬のノッポも大嫌い。

 だって、やたらとでかくて、のろまで、ぼくより長く生きているから、ぼくの言うことを全然きかないんだもん。

 ところが、1月11日午前1時11分にトイレに起きたぼくは、ついノッポのおやつを食べてしまった。

 すると、翌朝、こともあろうに、ぼくは犬になってしまったのだ。

 そして、地球侵略をたくらむ宇宙人と戦う羽目になって……。


 これは、犬になった犬嫌いの少年と飼い犬ノッポとの友情冒険物語です。

 実は、犬は宇宙人から地球を守るために、いつも散歩、いえパトロールをしているのです。

 だから、人間も協力しなければいけません。

 地球平和のために。

 なんちゃって。

 実家で犬を飼っていたこともあり、どうしても犬の話が多くなります。

 2011年完成。

 

 「ぼく、犬になっちゃった」の一部がwookで試し読みできます。

おじさんの恋文

(2015年5月出版)

 これから僕の昔話をしようと思う。

 でも、これがとっても素敵な物語なんだ。

 だから、じっと聞いてほしい。

 いい?

 ちなみに、君は神様はいると思うかい?

 僕はいると思う。

 でも、神様は時々いたずらをする。

 それに、意地悪もね。

 だから、ちょっと困るんだけど……。

 

 弁護士の僕は今、傷害罪で逮捕された少女と接見している。

 当初は心を閉ざしていた少女だったが、何度も足しげく通ううちに、やっと心を開いてくれた。

 だから、話したんだ。

 僕とおじさんとの出会い。

 42歳まで字が書けなかったおじさんの人生。

 おじさんとサキさんとのこと。

 僕とマイちゃんとのこと。

 そして、それにまつわる奇跡的な恋の物語を……。


 これは、「僕」が字が書けない孤独なおじさんと出会って、人生が大きく変わっていくお話です。

 でも、やはりそれ以上に一途な大人の愛の物語です。

 長編のおとな文学です。

 2012年完成。

 

 「おじさんの恋文」の一部がwookで試し読みできます。