おい、タクシー。空いてるか。
あ、はい。大丈夫です。ちょっと待っててください。今すぐに片付けますから。
深夜、1台のタクシーに乗り込んできたのは、ヤクザの大親分だった……。
農閑期に出稼ぎに来ている地方出身のタクシードライバーと、ガンに侵されたヤクザの大親分のお話。
その大親分には、手術前にどうしてもやっておきたいことがあります。
それは、縁あって知り合った児童養護施設の子供達に高級時計を渡すこと。
これは全てセリフだけの物語です。
「1」があるということは、当然「2」「3」もあるわけですが、発表する機会がなくて……。
いつか必ず(?)。
2014年完成。
今日はとってもいいことがあったから、幸せコインを2つ貯金します。
幸せコインは、入院中のパパが僕のために作ってくれた手作りコイン。
たくさんいいことがありますようにと、願いを込めて作ってくれた。
でも、ある夜、ドロボウさんが家に入って、僕はそのコインを全部あげたんだ。
やがて、月日が流れて……。
幸せコインにまつわる人々の絆の物語。
ドロボウのその後の人生。
「僕」のその後の人生。
そして、そのコインが大人になった「僕」の元に戻ってきます。
その時の「僕」はというと……。
男性のメルヘンのような作品です。
2014年完成。