売れない詩人が無名の若いバレリーナに恋をしました。
バレリーナも詩人の作る詩が大好きでした。
その後、チャンスをつかんでスターになったバレリーナに、詩人はバラを贈り続けます。
手を傷つけまいと、わざわざトゲまで取り除いて。
その後、有名になって街を去ることになったバレリーナに、詩人はなんとかしてバラを贈ろうとします。
しかし、詩人はお金が一銭もありません。
詩人はバラを贈りたい一心で、近くの大邸宅の庭園に忍び込んでバラを盗もうとしました。
ところが……。
これも自分でも珍しい恋のメルヘンチックなお話。
その後離れ離れになりますが、バレリーナは詩人の詩を励みに努力を続け、世界的に有名なバレリーナになります。
一方、詩人はというと……。
ラストの二人の再会シーンは、チャップリンの「ライムライト」を意識して作りました。
自分でも大好きな作品の一つです。
1999年(?)完成。
※「詩人の恋」は以前メデイバンでも出版されました。
「ばかだなあ、お前は」
あの人の口癖……。
「どうせばかだもん」
私の口癖……。
あの人が死んだ。
私にとって、何より大切な人が。
そして、あの人が死んだ日、あの人が飼っていたインコのトム君がいなくなった。
これは童話のような恋物語です。
最後に、あの人が決して言ってくれなかった言葉をインコが代わりに言います。
本当に言ってほしかった言葉を。
そして、その言葉にまつわるエピソードも。
2009年完成。