怖い夢を見た。
とってもとっても怖い夢だ。
絶望と孤独、そして暗闇に支配された夢。
ボクは夢の中で、怯え、泣き叫び、そしてさ迷い、震えていた。もがき苦しんだ。
ふと目が覚めると、目の前にキミの寝顔があった……。
これもとても短いお話。
怖い夢を見た直後、目の前に大好きな人の幸せそうな寝顔が見られたら、それはやっぱり幸せなことですよね。
羨ましいです……。
2015年完成。
遠い昔。
バス停の前で、1人の女性が毎日毎日ただひたすらに、大切な人を待ち続けていた。
やがて、そこにはベンチが置かれ、屋根も作られます。
誰が作ってくれたのかは、わかりませんが……。
これも短いお話。セリフなしです。
愛する人をただひたすらに待ち続ける女性。
そして、再会。
でも、屋根のあるベンチは一体誰が……。
2015年完成。
た、大変です。
時間が悪魔によって奪われました。
時間を手に入れた悪魔は、人間を困らせようと、様々な悪事を働きました。
そして、何も知らない大人達は悪魔にあやつられ、心身ともに疲れ果てています。
そんな悪魔をやっつけたのが……。
これは現代人をかなり皮肉った作品です。
どこへ行っても時計が置いてあり、しかも自ら所持している。
そして、毎日時間に追われて生活している。
もしも時計がなくなったら、どうなるんだろう……。
もしかしたら、誰か(神様? 悪魔?)が時間を支配して、私達を操っているんじゃないだろうか……。
そう思って、作ったお話です。
2006年完成。
ここは小さな南の島。
この島にある唯一の十字路の交差点の脇に、今日も駐在さんが立っています。
そして、その隣りには、いつもかかしの姿があります。
駐在さんは心優しく、島の人に慕われていますが、かかしは意地悪なので嫌われています。
そんな対照的な2人ですが、やがて友情が芽生えていき……。
これは、駐在さんとかかしのお話。
駐在さんがいつも交差点の脇に立っていた理由。
それは10年前の、ある事故がきっかけでした。
ラストで駐在さんに帽子を託されたかかしが、それを被り、交差点の脇に立ちます。
駐在さんの想いかみしめて……。
2004年完成。