午後10時少し前、酒に酔って電車の中で居眠りをした俺は、いつも乗り降りしている駅名を聞き間違って、見知らぬ駅に下りてしまった。
たそがれ駅。
そこには、どこか懐かしいブリキのロボットの駅長もいて……。
そして、改札口を抜けた俺は、小学校5年生の頃の、盆祭りで賑わう祖母の住む田舎町を彷徨った。
子供の俺との遭遇。
大好きだった裕子。
別れた父からの贈り物。
そして、辛かった過去。
その全てを俺は思い出していた。
そして、今の俺はというと……。
たそがれ駅。
そこは数年に1度だけ現れる幻の駅……。
去年の11月以来の久々の出版です。
その間、ホームページを作ったり、新作を3つほど書いたり、EPUBのことを調べたり、出版できるところをいろいろ探したりして、とにかく本を何冊も読んで、毎日知らないことの勉強ばかりで、大変でした。
で、やっと出版までこぎつけました。
何度も言いますが、正直なところ、ホッ、です。
今度はメディバンさんからの出版です。
若い人のマンガやイラストの作品が多いので、最初は「どうかな?」と思ったのですが、何事も挑戦です。
張り切って、カメラ片手に散歩して写真を撮り、表紙も自分でデザインしたのですが、ダウンロードできませんでした。トホホ……。
さて、「たそがれ駅」は電車内で居眠りして、間違えて違う駅に下りてしまったことから物語が始まります。
でも、これって、誰もが1度は経験したことがありますよねえ。
題名の「たそがれ駅」は、「まだまだたそがれてんじゃねえぞ、俺」の気持ちも込めて?
※今回、2019年7月に再出版しました。
3年振りに作品をじっくり読み直してみると……。
やっぱり我ながらおもろい、うん。
以上。