ねずみくんがひとりで大きなケーキをたべようとしました。
「いただきまーす」
すると、小鳥さんがこっちをじっと見ています
「いっしょに食べよう?」
「いいの?」
「いっしょの方がおいしいから」
「ありがとう」
その後、ワンコやニャンコやうさぎさんやおさるさんとか、森の動物たちがたくさんやってきて……。
これは子供の頃に母から聞かされた昔話がベースです。
母は子供の頃に1個のリンゴを兄弟姉妹で7等分して食べたそうです。
何となくその話が頭の隅にこびりついていて、書いた作品です。
2006年作。
た、大変です。
それはみんながねしずまった夜のこと。
なんと、町中の全ての色がぬすまれてしまったのです。
町はすっかり白と黒だけになってしまいしました。
まるでむかしの白黒映画のようです。
これはれっきとしたドロボウのしわざ。
通報を受けたワンコけいじは、とくいの鼻をいかして、はんにんをさがし出しましたが……。
その後、大変なことになってしまい……。
これはちょっと暇つぶし程度にふざけて書いた作品。
今回の他の作品同様、絵があったらいずれ配信しようと思っていたのですが、なかなか絵を描いてくれる人がいなくて、こういう形で出版しました。
そして、作品の中では書いていませんが、ワンコけいじは犬なので色がわからないというのもオチの1つ。
2004年作。
とってもとってもさむい夜のこと。
1ぴきのカエルさんが、森にあるおんせんに入りました。
「あったかくて、いい湯だなあ」
すると、それを見ていたフクロウさんがとんできました。
「いっしょに入っていい?」
「どうぞ、どうぞ」
それから、ウサギさんやおサルさん、キツネさん、タヌキさんなど、たくさんの動物たちがやってきて、なかよくおんせんに入りました。
そこへ、大きなクマさんが、のっそのっそとやってきて……。
これは大学生の頃、ずっと銭湯に通っていた経験があったからこそ書くことができた作品だと思います。
あの、見知らぬ人たちが一緒に湯船につかっている時の一体感。
そして、気持ちよさそうないい表情。
いつかまた昔ながらの銭湯に行ってみたいです。
2007年作。
おひるねのあと、カンガルーのピョンピョンさんがおき上がろうとしましたが、なぜか体がおもくて、おき上がれません。
「あら、どうしたのかしら」
どうやら、ふくろの中にいろいろいるようです。
ピョンピョンさんは、ふくろの中から一つ一つを取り出しました。
すると、子どものピョンタくんやそのお友達が入っていました。
「みんな、こんなところでどうしたの?」
すると、みんなは楽器をえんそうしながら、歌をうたい始めました……。
これは多分、カンガルーのおなかの袋は何が入っているんだろう。
もしかしたら、バッグ代わりになるかもな。
動物も入れるかしら。
そんなくだらないことを考えて書いた作品だと思います。
多分。
いかんせん、10年前の作品なので、その時の気持ちは覚えていません。はい。
2010年作。