かねこ工房3           (2019年8月出版)

 12月27日深夜。

 粉雪舞い散る夜のこと。

 ある街で……。

 

 こんなところに捨てられて、可哀想に……。

 しかも、こんなにたくさん。

 一緒に私の工房に行こう?

 私が君達に新たな人生をプレゼントするから……。

 きっと……。

 必ず……。

 だから、ねっ……。

 

 ある日、かねこ工房に、ここから車で2時間ほどのところにあるつくし小学校の校長先生が訪ねてきました。

 卒業する20人ほどの6年生が、卒業記念に全員で木工製品を作って、大好きな小学校に残そうということになったので、ぜひ6年生に「特別授業」をして指導してほしいというのです。

 学生時代は忌まわしい記憶しかない金子さんは、何度も断りましたが、校長先生の熱心というか、しつこいほどのお願いに最終的には根負けして、渋々引き受けることになりました。

 ただし、授業内容と材料と作るものは金子さんが決めることを条件に。

  

 さて、当日、金子さんは生徒達とモミの木でたくさんのスプーンを作りました。

 そして、金子さんが最後に子供達に伝えたかった魂のメッセージとは……。


 久々の「かねこ工房」です。

 何となく金子さんに会いたくなって。

 たまにあるんです、そんなことが。

 実は作品だけではなく、表紙も去年に完成していました。

 後はいつ出版するかだけでした。

 今回の金子さんは子供達に大切な想いを伝えます。

 これは一般的な大人では決して発しない、金子さんならではの言葉だと思います。

 人付き合いが苦手な金子さんですが、とても素敵なことだだと思います。

 で、この作品を読み直して、続編のアイディアが浮かびました。

 今年中には書きたいと思います。

 2018年作。