誰かにほめられたくて。
誰かにほめてもらいたくて。
ボクらはそのために生きている。
がんばれる。
好きな人にほめられれば、もっとうれしい。
そう。
ボクらは好きな人にほめられたくて。
その人のエガオを見たくて。
がんばるんだ。
これも、「おかえり」同様、詩のような、短いお話。
やっぱり好きな人からほめられたいし、とびきりのエガオが見たいですよね。
だから、より一層頑張れると思います、です。
2014年完成。
ここは南半球にある島。
小雪が舞い散るある夜、皇帝ペンギンのママが街中を歩いていました。
ママは生まれて間もない子供に黒いタキシードをプレゼントするために、お店を探しているのです。
そして、ショーウインドウに子供用の素敵なタキシードが飾られた仕立て屋さんで、店のおじいさんと出会ったママは、そのタキシードをぜひ売ってもらえるように頼むのですが……。
皇帝ペンギンは黒いタクシードを着ているみたいで、かっこいいなあ……。まるで紳士じゃん……。
そう思ったのが、この物語を作るきっかけでした。
そして、おじいさんの作った子供用のタキシードにも悲しいエピソードがあります。
それに、辛い現実も……。
ラストはそれらを全部払拭させるくらいの奇跡が起こります。
2006年完成。
真夜中のクリスマスイヴ。
サンタクロースのおじいさんは理由があって、今年で引退することを決めていました。
そして、最後に一軒の大きな家にやってきたおじいさんは、そこで大金持ちで生意気な男の子と大きな犬に出会うことになって……。
貧乏なサンタクロースと大金持ちの男の子のお話。
男の子が求めていたのは、決してお金や物ではなかった……。
そして、その男の子がその後……。
ご想像通りです。
2010年完成。
ここは世界天才小学校。名前の通り、スーパーコンピューターで選ばれた、世界中のありとあらゆる才能をもった少年少女が集まった全寮制のエリート養成学校です。
この学校に、やはりスーパーコンピューターで選ばれたケンという10歳の男の子が入学してきました。
しかし、ケンは勉強も運動も大の苦手。いつもニコニコしていて、誰が見ても、普通の小学生でした……。
最後の校長先生の言葉。
「才能は芸術やスポーツ、勉強に限ったものではありません。優しさも笑顔も健康も元気も真面目さも、みんな立派な才能です。そう考えると、どんな子供でも、みんな素晴らしい才能をもっています」
これがこの物語のテーマです。
2006年完成。