冬……。
サブさんは60代後半の男性で、大工の傍ら農業を営んでいます。
また、季節ごとに山の恵みをとっては、道の駅で販売しています。
しかし、この時期は何もすることがないし、家にいても健康を気遣う奥さんがやたらとうるさいので、何かと用件を見つけては、かねこ工房にやってきて時間を潰しています。
金子さんにとっても、サブさんはとても有り難い存在で、ここに来た当初から何かと面倒をみてもらったり、自然の尊さについて教わったりもした大切な人です。
さて、そんなサブさんの紹介で、金子さんは隣町に住む木下さんという人から、テーブルの修理を依頼されました。
そのテーブルは40年以上も前に買った輸入家具ですが、なぜか最近になって黒く変色したり、脚が折れたり、傷が日に日に大きくなったりと不思議なことが起きるようになった、というのです。
早速、金子さんはその原因を探ってみるのですが、なかなか思いつきません。
そして、やっとのことでそのナゾを解き明かした金子さんでしたが、それは意外な理由でして……。
しかも、普通の人には決してわからないことが……。
「かねこ工房」の第2弾。
ちょっと変わった(?)木工職人の金子さんが再登場です。
今回はテーブルと椅子の隠れたいいお話です。
実はこのような続きものは、アイディアをいくつか作って放っておくか、2,3書いて放っておくかのどちらかです。
まっ、結局放っておくのですが。
書きたいものが次々あるので。
で、これは今回配信となりました。
理由はありません。
ただ、何となく私自身が金子さんに会いたくなっただけです。
詩的な言い方ですが、本当にそう。
今年になって、星野道夫さんの本を数冊読み終えたからかしら。
2018年作。あっ、そういえば今年だった。