「よるの教室」は、もう一度勉強をやり直したい大人たちが通う教室です。
夜10時から明け方の4時くらいまで、閉店後の喫茶店を借りて開かれます。
通っているのは、サラリーマンやタクシーの運転手や飲み屋のおねえさんや不登校の女子高生など、みんな、何となく訳ありな人ばかり。
そして、ここで教える唯一の先生兼教室長の野上も、かなりの訳ありのようでして……。
この教室に通っている介護施設で働くミチルさんは、とても悩んでいました。
というのも、息子で中学2年の北斗君が父親が亡くなって以来、1年近く不登校で昼夜逆転した生活を送っているからです。
しかも、その理由を決して話してはくれません。
普段は普通に会話したり、冗談を言ったりするのに、そのことだけは話してくれないのです。
唯一の手掛かりになりそうなのが、毎日星の観測をしていることぐらい。
それさえも、何のためにしているかはわかりません。
すっかり途方に暮れたミチルさんは、意を決して、教室にいるみんなに相談しました。
その後、ある事件をきっかけに、野上は北斗君から不登校の理由を聞かされますが、その理由とは……。
大人になると、「もっと勉強しておけばよかったなあ」と誰もが思うはず。
学生の頃は、将来こんなことを思うなんて考えもしませんでした。
やはり、勉強(学問)は大切です。
無事ある程度の大人になり(?)、そんな話をぜひ書いておきたいと思いました。
できれば、第2弾、第3弾と続けたいのですが、日程的にちょっと難しいなあ……。
まっ、ともかくこんな教室があったらいいですよね。
2014年作。